COMMUNITY CHANGEMAKER STORIES



「COMMUNITY CHANGEMAKER STORIES」は、社会課題や環境問題に取り組んでいるチェンジメーカーを紹介するシリーズ。
「地球を良くするできること」のヒントやアイデアで溢れている、素敵なストーリーを集めたシリーズです。


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Spiral Club

2021.06.03




COMMUNITY CHANGEMAKER STORIES #1 では、
「Let’s Talk About Environment!(環境について話そう!)」をテーマに活動するSpiral Clubをご紹介します!

Spiral Clubはとある環境NGOを通してユニークな仲間たちが出会ったことで結成されたとコミュニティ。
彼らは、社会に「環境に関する対話」の機会が少ないことが、
日本社会の環境問題への関心の低さや行動する人が増えない根本的な原因になっていると考えています。
「それなら、自分たちが楽しみながら特技やパッションを生かして<アウトプット>することで、
対話のきっかけを作り出すことのできるオープンなコミュニティを作ろう!」
というアイデアをもとに現在のSpiral Clubが結成されました。

どんな社会の変化も「一つの会話」から始まるのでは?
そう考え、サステナビリティの基礎である「環境」について「会話」するきっかけを作っている、素敵なコミュニティです。

http://spiral-club.com/
https://www.instagram.com/spiral_club/

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《りさ・RISA》


Q1. 自己紹介とお仕事について少し教えてください!
リサです。去年まではオランダに住んでいたので、ずっとオンラインで関わって来ました。今年からはイベントやプロジェクトにもっと関わっていきたいなと思ってます。

私は特にこれといった特技はありませんが、自然と人間との共存に興味があって、写真やアートも自己満で作ったりしてます。スパイラルではプロじゃなくても上手くなくても、自分の好きなことを好きなようにやっていくことで何か形にしていくことが出来ていて、そうしながら自分の好きと世界との関わり方を探せてるので嬉しいです。

Q2.社会・環境問題に取り組むきっかけは何でしたか?
高校のときから地球環境の授業などはあったので環境問題について聞いたことはありましたが、ずっと他人事だと感じていて、本当に環境問題について考え始めたのは大学2年の哲学の授業中でした。

人間はひとつの単体として存在しているのではなくて、まわりの環境や風土、他の人間などに影響され、影響することによって形成されている…と話していて、そのときに「私も、他の人も、他の動物も、植物も、地球も、全部一つなんだ」と実感して、そのときから自分がどう地球に影響され、どういう影響を及ぼしているかをよく考えるようになりました。

その授業のあとは早速ベジタリアン食生活を始め、もっと環境のことについて知っていくうちに社会問題とも絡みあっていることに気づき、そこからは環境や、社会と資本主義との関係や、アートを通して環境問題に取り組んでいく活動も知っていきました。


Q3. どんな世界になっていってほしいと思いますか?
気候正義と社会正義がもっと重要視される世界になってほしい!

Q4. さらに多くの人が社会・環境問題にもっと取り組むにはどうしたらいいと思いますか?
もちろん個人のアクションも大切だけど、政府や大きな企業が変わらないと充分な変化は生まれません。だからこそ、そういった大きな組織や団体に働きかけていくことが重要だと思います!!




《モエギ・MOEGI》


Q1. 自己紹介とお仕事について少し教えてください!
モエギです。
東京出身。明治学院大学国際学部国際学科卒業。
現在は教育分野で働く傍ら、Spiral Clubメンバーとして対話の場を作っています。
興味関心は市民運動と、アートやカルチャーを通した気候変動・環境へのアプローチ。
ひとが好きです。そして、人類や自然が長年かけて作り上げてきたカルチャーを、PEOPLE’S POWERを持って、気候変動の危機から守りたいと強く思っています。

Q2.社会・環境問題に取り組むきっかけは何でしたか?
大学生時代、バックパッカーとしてヨーロッパの片田舎で有機農場ボランティアをしていました。東京で生まれ育ったわたしは、その時初めて青々と、生々しい自然に触れ、匂い、感じる体験をしました。「近い将来、わたしのような自然を知らない人が同じようにこの土地を訪れたとき、この美しい景色を見て同じ驚きを感じてほしい」という思いが私に「行動を起こす決意」を生み、帰国後に国際環境NGO350.org Japanでボランティア活動を始めたことが全ての始まりです。

Q3. どんな世界になっていってほしいと思いますか?
より多くの人がハッピーで、それぞれがその幸せをGIVE & TAKEすることができる社会。そんな社会でこそ、ひとも地球もHealthyでSustainableであることができると思う。

Q4. さらに多くの人が社会・環境問題にもっと取り組むにはどうしたらいいと思いますか?
より多くのひとが、GIVE & TAKEの経験をすること。困ったときに助けてもらったり、困った人がいたときに自分の力を分けてあげる経験をすることで、おのずと、自分に寄り添ってくれるコミュニティが抱える問題や自分ができることに気づき、その関心は行動という形に変わっていくのではないかと思う。そして仕事や生活をスローダウンすれば、自分という命を生かし続けているのは地球や自然環境だと気づくことができるのではないかな。




《ねづ・NEZU》


Q1. 自己紹介とお仕事について少し教えてください!

地域社会でサステナブルな生活を支え合うコミュニティ作りに関心があり、トランジションタウンやエコビレッジ計画にも参加しています。
自給自足の生活にも憧れがあるので、休日は都内で無肥料無農薬で野菜を育てている友人の畑で過ごすこともあります。

Q2.社会・環境問題に取り組むきっかけは何でしたか?
社会問題を意識し始めたのは5年程前からなのですが、地球上で人間とはどんな存在なのか、どのように自然の一部として人間が生まれ営みを続けていくのか…何をしたら良いのか、何が地球やそこで暮らす生き物にとって良いのか、1年程は悩むだけで行動できずにいました。

ある日、現在でも伝統的な生活が残っている北インド・ラダックを知り、NPO法人ジュレー・ラダックで働き、実際に現地に行きました。

第三の極と呼ばれるヒマラヤ山脈の中、標高4500mにある村で羊飼いを営む家で過ごしました。
羊飼いの家族は、1970年代から急激に近代化の進んだラダックでは羊飼いの数も減っており、隣村では1人もいなくなってしまったと話してくれました。

森林限界を超えたラダックは植物にとってはとても厳しい環境です。羊飼いに連れられた羊たちが落としていくフンは、植物の重要な栄養源でした。植物が育てば、ほかの生き物も集まり多様な生態系が生まれます。羊飼いのいなくなった山では、草が生えなくなっていました…。

人の営みが環境を豊かにする。伝統的な生活の中では、それが自然に起こっていたのです。
その時初めて、私は自分の目指す生き方を見つけました。
それがきっかけとなり、今の活動につながっています。

Q3. どんな世界になっていってほしいと思いますか?
世界は自分を中心に広がるものだと思っています。
それぞれの世界が関わったり、混じりあったりしながら、その中で循環を感じる…スパイラルを起こして更に広がっていく。そんな実感の伴う世界になれば、豊かさにあるれるのではないかと思っています。

Q4. さらに多くの人が社会・環境問題にもっと取り組むにはどうしたらいいと思いますか?
自分が世界に影響を与える存在だと意識すること。
与える影響が見えにくい社会の中で生きています。でも、様々な影響の中で私たちは生きています。
自分が誰にどんな影響を与えたいか、意識することが最初の一歩だと感じています。


 

《たてちん・TATECHIN》


Q1. 自己紹介とお仕事について少し教えてください!
1997年 熊本生まれ 
小中高とピアノを続け、2014年日本バッハコンクール全国大会銀賞受賞
2016年 熊本大学理学部に入学し、地球環境・気象学を専攻
在学中にSpiral Clubのメンバーに加わり、主にHPの記事でアウトプットを行なってきた。卒業後上京し、写真家としての活動を始める。
先日行われた「Spiral Week」ではEco Conscious Fashion をテーマにポスターを展示。

instagram @daiki__tateyama

Q2.社会・環境問題に取り組むきっかけは何でしたか?
大学で地球環境について学ぶうちに、”環境問題”というより”自分たちの問題である”と認識し始めたことがきっかけ。我々では想像できないくらい長い時をかけて豊かになってきた地球を、”あまりに不自然”な速さで破壊、消費してしまっていることを知った。そしてその行為は巡り巡って我々に還ってくることも。無意識に発展や便利さだけを追い求めてきたあらゆる選択に対して、もっと意識的になる必要があると思った。

Q3. どんな世界になっていってほしいと思いますか?
エゴではなく、愛を基調とした世界。

Q4. さらに多くの人が社会・環境問題にもっと取り組むにはどうしたらいいと思いますか?
生きるための必要最低限の環境ができるだけ平等に行き渡ること。
問題について知る機会、他者と対話する機会がもっと増えること。
全て身近なこと、みんなに関わりのある事から起きている問題なので、
日々、一つ一つの選択に意識的になるだけでも自然と考える機会が増えるような気がします。
そうやって考える中で、自分なりの声を持つ、認識することから行動に繋がっていくと思います。





《こさり・KOSARI》


Q1. 自己紹介とお仕事について少し教えてください!
Spiral Clubのこさりです。
今は「メディア型ファッションブランド PLAYFÜL」のDirectorをやってます。
自分も含め、たくさんの人の心を豊かにしたいなぁと思っています。
話すのが苦手なため、ブランドという形で、自分の想いや哲学を、可視化できたらいいなと思い、活動しています。

最近はバングラデッシュの工場から帰ってきて、地元の仲間たちと地域活性化のためにイベントを企画したり、集まる場所を作ったり、美味しいと思ってもらえる ヴィーガンクッキーを作ったり...ワクワクを見つけたら考える前に即行動タイプなので、いろんなことに首を突っ込みながら、日々過ごしています。

Q2.社会・環境問題に取り組むきっかけは何でしたか?
自分自身が在日コリアン4世で、日本で生きていく中で、難しさを感じる面が何度かありました。自分は被害者だ。という視点で生きてきましたが、エシカルファッションについて初めて知った時に、他の視点から見ると加害者であった自分にショックを受けました。

地球を大切に。とか、人に優しく。って言葉が初めて、自分の中にすっと入ってきた瞬間でした。

人は深刻な現実よりも、自分との繋がりを感じた時や楽しさに心が動かされるんだと思いました。

多くの人たちが、環境問題に取り組むこと=我慢って思っているように感じます。
もちろん深刻な問題たちは山々ですが、上記のように思われてしまうと、その思考が広げるためには、むしろ遠回りだと思ってます。

だからこそ自分自身のブランドも、遊び心(PLAYFÜL)という名前にして、新しい遊びのような発信の仕方をしたり、アイテムに落とし込んでみたりしています。

そして、自分自身何が好きか、ワクワクするか。に常にアンテナを張るようにしています。

私自身は、環境問題ではなく、人間問題と思っているからこそ、
人間がどうしたら、地球にとって大切な存在になれるのか、
みんなが幸せになれるのか。の部分に重きを置き、自分自身で実験中です。

Q3. どんな世界になっていってほしいと思いますか?
みんなが、自分に生まれてきてよかったと思える世界を目指したい。
お金が中心に回る今の世界では、差別や、いじめ、妬みなどが循環している世界に感じます。
だから地球や、隣の人を思う余裕がない人が多い。
みんなが、違いや個性を受け入れ、それを楽しめる世界になった時、
本当に大切なものは自分の中にあることを気付いた時、
優しさが循環する世界になると信じています。

Q4. さらに多くの人が社会・環境問題にもっと取り組むにはどうしたらいいと思いますか?
まずは、素朴な違和感や、疑問に目を向けることが大切だと思います。
きっかけは、楽しそうでもいいし、地球がやばそうだからでもいいし、誰々がやってるからでもいいし..興味を持つきっかけやタイミングは人それぞれだと思います。
問題を知ったら、しっかり考えて、自分が好きと思うものを選ぶ。
それが大切ではないかなと思います。